【目次】

1．はじめに

2．雨の日に外壁塗装ができない理由

　①塗料の耐久性

　②正常な塗膜に仕上がらない

　③職人が怪我をするリスク

3．突然の雨が降ってきた場合

4．気を付けるべきこと

5．まとめ

1．はじめに

塗装工事など、外で行う工事は非常に天気に影響されます。

特に、雨の日や台風などが来てしまうと予定通りに施工ができなくなってしまいます。

そうなってしまうと、当然工期が延びてしまいます。

ではなぜ、雨の日には工事を行わないのでしょうか。

今回は、雨の日に外壁塗装ができない理由について解説していきます！

　

2．雨の日に塗装ができない理由

まず塗装には、施工するうえで３つの条件があります。

気温５℃以上・湿度８５％以下・晴れまたは曇りの日

の３つです。

この条件を無視して塗装してしまうと、下記のようになってしまいます。

　

①塗料の耐久性

外壁塗装などの工事は外での作業になります。

ですので、雨が降っていれば塗料に雨水が入ってしまうのは必然です。

では塗料に雨が入ってしまうとどうなるのでしょうか。

塗料は本来、メーカーが決めた比率で職人が濃度を調整し使用します。

しかし雨が入ってしまうと規定よりも薄くなってしまいます。

そうなると、乾燥後にその塗料本来の機能（防水性や耐久性等）が発揮されなくなります。

この場合、塗料自体の機能が低下したまま施工するため、早期の劣化や塗膜の剥がれにつながります。

　

②正常な塗膜に仕上がらない

通常、晴れていて湿気の多くない日に塗装すると十分に乾燥します。

そうすると、正常な塗膜へ仕上げることができます。

しかし、雨などの湿気の多い日に外壁塗装してしまうと十分に乾燥できません。

そのため、施工後に塗膜の剥がれ、浮き、ひび割れなどの施工不良が高確率で発生します。

また、塗料が雨で流されてしまうため、塗りむらなどができてしまい仕上りも悪くなります。

塗料が雨に流されると正常な膜厚に仕上がりません。

そのため、「①塗料の耐久性」と同様に早期の劣化へつながってしまいます。

　

③職人が怪我をするリスク

雨の日の施工は、職人にとってもデメリットが多くなります。

というのも、塗装工事では通常、足場を立て高所で作業する工事となります。

足場は金属製の部材を使用するため、雨などの水に塗れると滑りやすくなってしまいます。

晴れている日でも、足場に登り高所での作業という時点で危険が伴います。

さらに雨により滑りやすくなってしまうと、危険度と怪我のリスクはより跳ね上がります。

お客様の住宅で事故を起こさないよう、何より塗装する職人の安全を考慮すると、雨の日の塗装工事は適切とは言えませんね。

　

3．突然の雨が降ってきた場合

予定通りに工事を行うかどうかは、通常は当日の朝に判断します。

しかし、夏の夕立やゲリラ豪雨など、突然雨が降ってきてしまった場合はどうするのか。

当然、塗装工事は中断となります。

また、雨が止んだとしても完全に乾燥するまでは塗装は行えません。

しかし、塗装以外であれば雨の中でも可能な工事はあります。

職人の安全が確保できている場合は作業を続行する場合もあります。

　

4．気を付けるべきこと

残念なことに、雨の日でも「雨でも使用できる塗料なので問題ありません。」と、工期を遅らせないために作業を行ってしまう業者の方もいらっしゃいます。

というのも、工期が予定よりも伸びてしまうとその分の利益が少なくなってしまうからです。

しかし、雨の日に使用できる塗料というのは実際に存在します。

関西ペイントの「アレスダイナミックフィラー」という塗料です。

もし雨の日に塗装している場合は、何の塗料を使用しているのか聞いてみましょう。

上記の塗料以外の使用が見られた場合、早急に作用を中断するようにお願いしてください。

塗装工事の品質に影響してしまいます。

また、工事期間で不安な点があればすぐに相談することも大切です。

優良な塗装会社や業者の方であれば適切に対応していただけるはずです。

　

5．まとめ

このように、雨の日に塗装できない理由は複数あります。

塗装工事の品質への影響、作業する職人の安全面、様々なリスクを回避するためにも、雨の日の塗装は避けた方が適切です。

しかし解説した通り、作業を進めてしまう業者の方も一定数いらっしゃいます。

満足できる仕上りになるよう、塗装業者や担当営業とよく相談し、工事を進めていきましょう！

　

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